(財)不動産流通近代化センターは2日、「すまい・るホール」(東京都文京区)にて、不動産情報サイト「不動産ジャパン」のリニューアル記念講演会を開催した。
「不動産ジャパン」は、不動産流通4団体の物件情報を統合した不動産サイト。“消費者のための公的な情報提供サイト”という位置づけのもと、同センターが運営者となって内容の拡充を図り、今年4月にリニューアルオープンしたもの。
開会のあいさつで、同センター理事長の伊藤 博氏は「インターネットを利用するユーザーの多様化に伴い、消費者保護と利便性向上という理念のもと、消費者にとって有益なコンテンツの充実を図った。今後も、ユーザーの利用促進を図るため、PR活動に注力していきたい」と述べた。
また、国土交通省総合政策局不動産業課長の海堀安喜氏は「『不動産力チェック』や『不動産基礎知識』などのコンテンツの拡充したことにより、ユーザーの不動産取引に関する知識が高まっていくことを望む」と語った。
第一部では、早稲田大学大学院 ファイナンス研究科教授の川口有一郎氏が、「新不動産ジャパンが目指すもの」と題し講演。今回のリニューアルでは、不動産流通4団体のネットワークの深化が図られたことにより、情報提供を通じた消費者保護が図られている、と述べた。
さらに第二部では、作家の谷村志穂氏が「私にとっての家」と題し、自らの住替え経験などについて語った。
最後に、同センター副理事長の藤田 真氏が「当サイトがユーザーに信頼されて活用されることで、不動産流通市場の発展に寄与していければ。本年10月を目処に、コンテンツのさらなる改善を図っていく」と締めくくった。