不動産総合情報サービスのアットホーム(株)は19日、賃貸マンションの成約事例に基づく賃料インデックス「マンション賃料インデックス」のデータの中から、主要6都市の直近1年の賃料動向を発表した。同インデックスは、2001年第4四半期(10~12月)を100とした指数を四半期ごとに算出したもの。
09年第1四半期(1~3月)の全タイプの平均では、東京23区が94.72(2008年第1四半期93.94)、札幌市が99.68(同96.09)と堅調に推移した。一方、大阪市は105.56(同107.04)、仙台市は98.29(同98.96)と弱含み。福岡市は103.16(同92.61)となった。
ここ数年、ファンド資金を中心とした賃貸マンションの大量供給が続いていたが、08年に入り市場に過剰感が出てきたことや、資金調達環境の悪化に伴い、新規供給が減少。同社は「賃貸マンションへの需要は弱くなってきているものの、新規供給が減少したことにより市場の需給バランスはやや改善している状況にある」と分析している。
タイプ別では、シングルタイプは東京23区は堅調なものの札幌市や福岡市などは06年からの弱含みが継続。コンパクトタイプでは、福岡市以外は弱含みで推移。ファミリータイプは供給が少なく安定的であったが、札幌市などは08年後半に弱含みとなった。
なお、同インデックスデータの詳細は専用ページより購入することが可能。