ナイス(株)はこのほど、国土交通省の超長期住宅先導的モデル事業に採択された「工務店向け住宅履歴データ管理と流通促進」を具体化した「住宅履歴システム」の運用を開始した。
同システムはすでに同社が分譲マンションにおいて、住宅履歴管理とコミュニケーションを目的に運用している入居者専用ウェブサイトをもとに、一戸建住宅用として開発したもの。
住宅戸別にIDとパスワードを発行、専用のホームページを介して施主と工務店が住宅履歴情報を共有できる仕組み。
具体的には、設計確認などに必要な設計図書のデータ、使用した建材・設備情報の登録・管理、施工の進捗に応じた工程写真などを公開するほか、オプションとして建築現場にライブカメラを設置し、建築状況の確認や映像データを蓄積できるシステムの追加も可能。
今後、同システムに住宅や設備の点検時期のお知らせ機能や、取替え・修繕実績の登録機能を追加するなど、メニューを充実させていく考え。