不動産ニュース / その他

2009/7/24

2030年目標の長期ビジョンを策定/積水化学工業

「CSRは当社のDNA。CSRを果たすための目標を掲げ、これからも社会から期待される企業をめざしていきたい」と述べる積水化学工業(株)取締役専務執行役員・CSR部長の伊豆喆次氏
「CSRは当社のDNA。CSRを果たすための目標を掲げ、これからも社会から期待される企業をめざしていきたい」と述べる積水化学工業(株)取締役専務執行役員・CSR部長の伊豆喆次氏

 積水化学工業(株)と積水化学グループは23日、CSR経営に関する記者説明会を開催した。

 積水化学グループでは、2009年4月よりスタートさせた新中期経営計画「GS21-SHINKA!」において、2009~2013年度のCSR経営の考え方として、「社会への『貢献』」と「社会からの『信頼』」をテーマに取り組んでいく。
 これは、今回新たに策定した2030年ビジョン「Sekisui Eco Frontier2030」を超長期的な目標に見据えたもの。同ビジョンは今後ますます社会的に重要な課題となる地球環境問題への対応として、「カーボンマイナス企業」をめざすことを柱に、資源・マテリアルにおけるゼロエミッションや事業活動のあらゆる側面での生物多様性へ配慮することを2030年に実現させるもの。

 新中期経営計画では、「環境」「CS品質」「人材」の3つの側面で目標を設定し、「環境」においては、2013年度までに環境貢献製品の新製品創出や売上高比率40%の達成、温室効果ガス排出量の20%減(1990年度比)、廃棄物削減を原単価40%削減(2007年度比)などを目標に掲げた。「CS品質」においては、重要品質問題の撲滅、外部損失費の削減、社内塾を立ち上げての若手企画・開発者向けの教育の強化を行なうなどとしている。また、「人材」においては、プロフェッショナルな人材の育成やキャリア教育の拡充、成長するための人材公募、研修公募制度の充実、入社3年間育成プログラムの実施などを図ることを盛り込んだ。

 なお、2008年度の主な成果として、「環境」においては、温室効果ガス排出量15%減の達成、「CS品質」においては、同社経営幹部が「お客様の声」を直接聞く機会を設け、お客様満足度の向上を図るCAT(Customer and Top)を1,763回(5,399人参加)実施。「人材」においては、社内塾「際塾」「変革塾」の継続実施、さらに社内企業家育成のための「志塾」の創設。また、キャリアアドバイザー資格を23人が取得、従業員がキャリアを中断することなく仕事と育児を両立できるよう各種次世代育成制度を整え、厚生労働省大阪労働局の認定「次世代育成支援認定マーク(愛称:くるみん)」の取得をしたことなどを挙げた。

 同社取締役専務執行役員・CSR部長の伊豆喆次氏は「CSRは当社のDNAであり、CSRを果たすための目標を掲げ、これからも社会から期待される企業をめざしていきたい」などと述べた。

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