積水ハウス(株)と大阪ガス(株)は14日、家庭用燃料電池と太陽電池を組み合わせた「W(ダブル)発電」に、蓄電池を組み合わせることで、省エネルギー性をさらに高めた「スマートハウス」の実証実験を開始すると発表した。
「スマートハウス」とは、情報技術を駆使してエネルギー利用の最適化を図る住宅のこと。エネルギー消費機器や太陽電池等を情報ネットワークで繋ぎ、エネルギーの需要情報と供給情報を活用することで、住宅全体のエネルギーマネジメント最適化を図る。
今回の実証実験では、「W発電」に電力の充放電ができる蓄電池を加え、家庭内のネットワーク制御技術を融合させることで、ユーザーの利便性を損なうことなく、省エネを実現できるシステムの構築をめざす。
積水ハウス総合住宅研究所内の戸建住宅「アネックスラボ」と大阪ガスの西島実験場にて行なう。具体的には、電力消費量の少ない時間帯に、燃料電池を発電効率が高い定格で運転し、余った電力を蓄電池に充電。充電された電力は、電力消費量の多い夕方から夜間にかけて放電し、住宅内で使用する等の取組みを実施する予定。
なお、同実証実験は、平成21年度経済産業省の委託事業である「スマートハウス実証プロジェクト」を受託した(株)三菱総合研究所から再委託を受け実施するもの。