すてきナイスグループ(株)は、中小工務店の長期優良住宅供給を支援していく。新たに、長期優良住宅供給を目的としたフランチャイズ・チェーン(FC)を立ち上げ、同社が開発した長期優良住宅を、加盟店を通じての販売を、2010年度から本格展開していく。提携工務店を対象に毎年開催している「新春経済講演会」の席上で、同社代表取締役社長・平田恒一郎氏が明らかにした。
同社は、地域の工務店に対し、住宅資材の卸売、建売住宅、住宅請負に係る各種サポートサービスを展開。長期優良住宅制度についても「大きなビジネスチャンス」(平田社長)として、工務店に積極的対応を推奨してきた。しかし、中小工務店の長期優良住宅採用率が大手業者と比べて圧倒的に低いことから、工務店へのサポートメニューを強化することとしたもの。
具体的には、09年12月に設立したLBA(株)(Leading Builder Associates)を本部とし、中小工務店を加盟店とするFCシステムを構築。ナイス(株)が開発した長期優良住宅を、加盟店に提供。加盟店が、建設・販売する形をとる。同社の建売住宅販売を手がける住宅事業本部が、加盟1号となり、今後、中小工務店に加盟を促していく。
同社はすでに、独自の「パワービルド工法」による長期優良住宅「パワーホーム」の開発を終え、自社で試験販売している。FCでは、このパワーホームをもとに、パターンオーダーシステムを導入し、基本販売価格を建築面積26坪で1,000万円以下に抑えた長期優良住宅を、加盟店に供給する。また、長期優良住宅に求められる「住宅履歴情報の蓄積・提供」については、子会社・プロパティオン(株)により実施する。
平田社長は「このFCは、当社・加盟いただいた工務店、そしてユーザーすべてがウィンウィンの関係が築ける。新政権の政策をみても、住宅業界にとって、今年はフォローの風が吹いている。この風を受けるためにも、革命的な活動が必要」と語っている。