(社)東京ビルヂング協会はこのたび、2010年1月期の「ビル経営動向調査」を発表した。
同調査は、同協会の会員を対象に四半期ごとに実施しているもの。最新の賃料水準と空室率をアンケートしたうえで、ビル経営者の景況感を数値化している。同月の調査対象会社数は290社、回答会社数は115社、回収率は39.7%。
東京23区の坪当たりの賃料水準(共益費込み)は、上限が2万7,872円(前回2万8,220円)、下限が1万7,004円(同1万7,415円)といずれも下落した。
区別では、千代田区が上限3万1,810円(同3万1,700円)、下限2万948円(同2万700円)。中央区が上限2万6,474円(同2万6,859円)、下限1万5,577円(同1万6,053円)。港区が上限2万9,239円(同2万9,773円)、下限1万6,413円(同1万7,273円)。新宿区が上限2万7,500円(同2万8,500円)、下限1万6,944円(同1万9,000円)。渋谷区が上限2万8,056円(同2万6,786円)、下限1万5,833円(同1万6,071円)。その他の区(都心5区以外の平均)では、上限2万417円(同2万4,167円)、下限1万4,167円(同1万5,167円)。すべての区別で上限・下限とも下落する結果となった。
平均空室率は5.5%(同5.0%)と上昇した。
区別では、千代田区が5.8%(同4.5%)、中央区が5.0%(同4.7%)、港区が6.2%(同5.1%)、新宿区が6.3%(同6.0%)、渋谷区が4.5%(同2.6%)と上昇した。一方、その他の区は5.1%(同6.9%)と下降。その他の区以外はすべて、上昇する結果となった。
3ヵ月前と比較した賃料水準景況感指数はマイナス35.1(同マイナス30.7)、3ヵ月後はマイナス29.3(同マイナス22.7)で、ほとんどの地域においてマイナス傾向が強くなった。
3ヵ月前と比較した空室景況感指数はマイナス29.8(同マイナス25.8)、3ヵ月後はマイナス24.6(同マイナス21.9)と、すべての地域でマイナス傾向が続いている。