不動産ニュース / 開発・分譲

2010/3/10

全戸「住宅版エコポイント」仕様、大規模建売団地「プラウドシーズン花小金井」販売開始/野村不動産

「プラウドシーズン花小金井」完成予想図
「プラウドシーズン花小金井」完成予想図
広さ600坪の「セントラルパーク」に隣接する共用棟「クラブハウス」。住民コミュニティやセキュリティの起点ともなる
広さ600坪の「セントラルパーク」に隣接する共用棟「クラブハウス」。住民コミュニティやセキュリティの起点ともなる
モデルルーム(延床面積106㎡)内部。設備仕様は、同社「プラウド」マンションと同レベル。建売住宅ではあるものの、オプション仕様もふんだんに用意する
モデルルーム(延床面積106㎡)内部。設備仕様は、同社「プラウド」マンションと同レベル。建売住宅ではあるものの、オプション仕様もふんだんに用意する

 野村不動産(株)は、同社の建売住宅ブランド「プラウドシーズン」としては都内最大の規模となる「プラウドシーズン花小金井」(東京都小平市、全250戸)のモデルハウスを、13日にオープン。オープンに先立ち9日、報道陣に公開した。

 同物件は、西武新宿線「花小金井」駅から徒歩5分に立地する、開発面積約4万3,000平方メートルに及ぶ大規模建売団地。建設地は、2008年取得した新生銀行(旧日本長期信用銀行)グラウンド跡地。快適な住まいと環境との調和をめざす自主環境コンセプト「プラウドエコビジョン」にもとづき、暮らしのエネルギーを「へらす」「つくる」「いかす」の3つの視点から省エネを追求したまちづくりを行なっていく。全室にエコガラス、高効率給湯器を採用するなどし、全戸「住宅版エコポイント制度」の省エネ基準をクリアする。

 まちづくりでは、各住戸の屋根に、ベージュ、ブラウン、オレンジ系の瓦を使用することでリズミカルに並ぶ統一したまちなみとした。広さ600坪の「セントラルパーク」や高さ約12mのケヤキの既存樹を移植、シンボルツリーとした「ゼルコバ(けやき)パーク」の2つの公園と、コミュニティの起点となる「クラブハウス」(共用棟)も設置。エリア内の道路は幅員6mを確保。交差点や外部のまちとの接点を中心にインターロッキング舗装とイメージハンプを施している。建物や道路周辺にもふんだんに緑地帯を設け、宅地率は70%にとどめた。エリア内に7ヵ所の防犯カメラを設置し、警備会社による巡回パトロールも行なう。

 住戸は、土地面積約120~139平方メートル、建物面積約91~106平方メートル。建物は2×4工法で、設計・施工は東急建設(株)、西武建設(株)、三菱地所ホーム(株)(1期分)。

 13日から販売活動がスタートする1期は、40戸。このうち30戸は、着工日要件を満たさないため、エコポイントの申請ができない。最多価格帯は6,000万円台。すでに、事前反響3,000件を集め、見学予約も200件を突破しているという。

 9日会見した、同社専務執行役員・住宅カンパニー長の松本聖二氏は「プラウドブランドはマンションのイメージが強いが、当社の事業はもともとが大規模建売団地から始まっており、いわば原点。都内・駅近でこれだけの規模となると当社も経験がないが、エコ対応やコミュニティ形成など新しいコンセプトも導入した。お客さまの反応もいい。当社の戸建プラウド会員も5万人を超えており、戸建住宅をほしいというユーザーは多い。今後も、年間300~400戸をコンスタントに供給していきたい」などと語った。

 なお、同社は今後開発する建売住宅については、すべて住宅版エコポイントに対応する省エネ基準を満たしたものとする予定。

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