ヒューリック(株)は11日、「ヒューリックレジデンス 草加」(埼玉県草加市)を竣工したと発表した。
同物件は、同社所有建物である「草加家庭寮」の老朽化に伴い、建替え事業として進めていたもの。敷地面積1,762.82平方メートル、延床面積3,353.85平方メートル、壁式プレキャスト鉄筋コンクリート造地上5階建て。東武伊勢崎線「松原団地」駅近隣に位置する。
設計・工法では、環境に配慮し、あらかじめ工場生産したプレキャストコンクリート(PC)を工場現場に搬入し組み立てるPC工法を採用。木製型枠をほぼ使用しないため、工事車両や産業廃棄物の削減によってCO2を約25%削減できるといわれている。なお、同工法の採用は、09年3月竣工の「ヒューリックレジデンス 元代々木」に続き2棟目。
また、ハイブリッド型発電機を設置することで、風力と太陽光で発電した自然エネルギーのみによる電力を街灯2灯に供給し、東側川沿いの道路を照らす。
デザインは、「邸宅」をイメージ。風除室からエントランスホールにかけて、外壁と同じタイルを使用し、通路の正面に磨かれた石をライトアップすることで、壁を印象的に演出。エントランス棟、住居棟、外構部にもあたたかみのある照明を設置し、夜には落ち着いた外観を演出した。
企業の厚生施設として一括賃貸する。