(社)日本不動産鑑定協会は9日、第14回「不動産鑑定評価の日」記念講演会を日経ホール(東京都千代田区)で開催した。
冒頭あいさつした、同協会会長の神戸冨吉氏は、「先般発表された地価公示では、東京都・銀座の地価が大幅に下落し、軒を連ねてきた老舗やブランドショップが、ファストファッションなどのテナントに変わっている。このような大きな変化のなか、不動産鑑定士も土地価格の番人、評価のプロとして、役割を果たしていきたい」などと述べた。
続いて、慶応義塾大学法学部政治学科教授の片山善博氏を迎えた記念講演を開催。「地方分権と自治体改革-住民の満足度を高めるには」というテーマのもと、(1)地方財政の現状と住民の満足度、(2)地方議会は何をしているのか、(3)これまでの地方分権改革とその限界、(4)税率と税負担、(5)住民の政治参画機会の拡大といった内容を、能代税務署長、自治省固定資産税課長、鳥取県知事などの経験をもとに語った。