


(株)大京は、各住戸に電力分配する太陽光発電システムを首都圏で初めて搭載した分譲マンション「ライオンズたまプラーザ美しが丘テラス」(横浜市青葉区、総戸数79戸)を5月下旬から販売する。
同物件は、東急田園都市線「たまプラーザ」駅徒歩12分に位置するスーパーマーケット跡地に建設するRC造地上7階建てのマンション。最大の目玉である太陽光発電システムは、NTTファシリティーズの高圧一括受変電システムと一体となったもので、建物の屋上部分(約500平方メートル)にソーラーパネル約350枚を設置。出力は、70kw。ソーラーパネルの発電量は共用部の表示盤で、各住戸の消費電力は自宅のパソコンで確認できる。
作り出した電気は、住戸の専有面積比率で案分し、全住戸に配分され、個別住戸の余剰電力は、電力会社に売電できる。高圧電力の一括購入・分配も含め、各住戸の電力費は平均20%程度削減できる見込み。
また、専有部へのLED照明、エコガラス、エコジョーズ(ガス温水機器)などの省エネ設備も合わせると、光熱費を年間約8万6,000円削減できると同社ではシミュレーションしている。なお、同システムの導入で、一般社団法人新エネルギー導入促進協議会の「新エネルギー等事業者支援対策事業」として補助金交付を受ける。
住戸は、3LDK・4LDK、専有面積約65~96平方メートル。住戸内の照明はすべてLED照明とするほか、グリーンカーテン設置スペース、自動換気ストッパー付きサッシュ、換気機能付き玄関ドアの採用で、自然エネルギーを使い室内温度を快適に保ち、光熱費を抑える。また、リフォームを容易にするユニット収納を設置するほか水回りを集約、インテリアカラーやキッチン高さなどを自由に選べるセレクトシステム、ユーザーの声を反映した収納、洗面化粧台、キッチンなどが導入される。
販売予定価格は、4,200万~8,500万円台。最多価格帯5,000万円台、坪単価は約240万円。3月下旬にプロモーションを開始し、これまでに約700組の反響を得ている。
28日に会見した、同社常務執行役の土田穣一郎氏は「当地にほど近い場所で販売した超長期住宅先導的モデル採択マンション『ザ・ライオンズたまプラーザ美しが丘』の環境対策が非常に評価されたため、今回の物件もエコをテーマとした。エコであることが当たり前の、人と地球にやさしい、未来に誇れる性能を持ったマンションができたと、自負している」などと語った。