(株)東京カンテイは28日、2010年3月度「中古マンション価格天気図」を発表した。全国のファミリータイプの中古マンション流通価格を月ごとに集計し、価格変動を「天気マーク」で表示したもの。
同月は、全国47都道府県のうち、価格の下落傾向を示す「雨」「小雨」の合計が前月の25から23地域に減少。また、価格の上昇を示す「晴れ」「薄日」の合計も14から13地域へ減少した。
同社では、「政令市、県庁所在市など市街地を中心に一定量の流通事例が発生している。特に、地方中心都市では割安感のある築浅の中古マンションへのニーズの高まりから、価格が上昇しているケースもある」としている。
首都圏は、埼玉県で価格が前月比0.4%増、千葉県で1.2%増、東京都で1.2%増と上昇したが、神奈川県では▲0.6%と下落した。総じて小幅な動きだが、これまで小雨となっていた埼玉県も含め堅調な推移に移行しつつある。
近畿圏はやや足踏み傾向だが、中部圏では静岡県と愛知県で価格が上昇。地方圏では、築浅物件の流通による一時的な価格上昇があるものの、「晴れ」が4地域、「薄日」が3地域となった。
調査の詳細は、同社ホームページを参照のこと。