(株)ビルディング企画は4日、7月の東京主要5区(千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区)の大型オフィスビル市況速報を発表した。
同月の大型ビル平均空室率は9.67%(前月比▲0.16ポイント)と、9ヵ月連続で続いた空室率の上昇がストップした。区別では、千代田区が7.46%(同▲0.01ポイント)、中央区8.70%(同0.06ポイントアップ)、港区10.47%(同▲0.48ポイント)、新宿区9.81%(同▲0.61ポイント)、渋谷区11.60%(同▲0.08ポイント)。新宿区では、西新宿の高層ビル群で大型の成約が目立ったことが空室率減少の要因として考えられる。港区では浜松町から品川にかけてのJR沿線で大型の成約が目立ったことや、新規の募集物件が少なかったことが空室率減少の要因として考えられる。
平均募集賃料は23ヵ月連続の下落で、坪当たり2万977円(同▲267円)となった。また、新築ビルの空室率は44.74%(同1.5ポイントアップ)、平均募集賃料は坪当たり2万3,306円(同▲1,339円)となった。