(社)日本不動産鑑定協会は6日、2010年度「土地月間」記念講演を開催した。
冒頭、同協会会長の神戸冨吉氏は「今回は、世界的な景気回復のカギとなる内容をご講演いただくが、不動産業においては、不動産投資市場の活性化・再生が必要不可欠とされており、そこには不動産鑑定評価が大きな指標となっている。今後も公正・中立な評価業務を徹底していく」などとあいさつした。
次いで、金子 勝慶応義塾大学経済学部教授が、「世界同時不況から脱出する道」というテーマで講演。日本やアメリカなどの諸外国の政治問題、アメリカのサブプライムローン問題とオバマ政権の政策や、今後の世界不況の動向を説明。それらを踏まえ、これから日本が復興していくためには、子供を社会で育てる構造、若年層の人材活用・育成、地域のコミュニティ醸成、新たな産業開発が必要としたうえで、実行すべき政策内容などを述べた。