不動産ニュース / 調査・統計データ

2010/11/1

「戸建注文住宅」の総受注棟数が3期連続で2ケタのプラス/住団連住宅業況調査

 (社)住宅生産団体連合会(住団連)は1日、「平成22年度第3回住宅業況調査報告」を発表した。会員会社の支店・営業所・展示場等の営業責任者に対し、3ヵ月ごとに住宅市場の業況感(対前四半期の実績および見通し)についてアンケート。受注棟数や金額などの業況感を指数化したもの。

 「戸建注文住宅」の今期(2010年7~9月)の受注実績は、前期(4~6月)に比べ総受注棟数がプラス22と3期連続で2ケタのプラス、総受注金額もプラス6と3期連続のプラスとなった。

 顧客動向について、今期の見学会・イベント等への来場者数は「減少」が19%(前期:23%)、「増加」が25%(同:31%)とともに減り、横ばい傾向が表れてきている。全国の引合い件数も「減少」が17%(同:14%)と増加し、「増加」が24%(同:29%)と減少、減少傾向が表れてきている。消費者の購買意欲も、「減少」が10%(同:7%)と増え、「増加」は24%(同:38%)と減少、消費者マインドは落ち込んできている。

 次期(10年10~12月)については、今期と比べ総受注棟数・総受注金額ともにプラス8とプラスが継続するとの見通し。

 一方、「低層賃貸住宅」の今期の受注実績は、前期に比べ総受注棟数がマイナス1、総受注金額がマイナス2とともに、3期ぶりにマイナスに転じた。賃貸住宅市場動向について、今期の見学会・イベント等への来場者数は「減少」が26%(同:22%)、「増加」が16%(同:10%)とともに増加したが、顧客の動きは弱含みとなっている。全国の引き合い件数は、「減少」が28%(同:30%)と減り、「横ばい」が54%(同:54%)と、減少傾向に歯止めがかかるも、横ばい傾向となった。

 賃貸住宅の空室率は、「横ばい」が77%(同:61%)と増え、「増加」が17%(同:24%)、「減少」が6%(同:15%)と、現状維持の傾向が強まっている。

 次期については、総受注棟数プラス3、総受注金額プラス2と見通している。

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