不動産ニュース / その他

2011/1/24

「未来の家プロジェクト」を東北芸術工科大学と共同で発足/ムジ・ネット

ムジ・ネット(株)専務取締役の田鎖郁男氏(写真左)と東北芸術工科大学建築・環境デザイン学科教授の竹内昌義氏(写真右)
ムジ・ネット(株)専務取締役の田鎖郁男氏(写真左)と東北芸術工科大学建築・環境デザイン学科教授の竹内昌義氏(写真右)

 (株)良品計画の子会社で注文住宅事業を行なうムジ・ネット(株)は21日、建築・環境デザインの研究活動を行なっている東北芸術工科大学との共同プロジェクト「未来の家プロジェクト」を発足。プロジェクト説明会を行なった。

 同プロジェクトは、日本の住宅のあり方、木造住宅の温熱性能基準のあり方を考察することを目的とし、建物そのものの断熱性能の向上や、自然エネルギーの活用により、どこまで「賢く豊かな暮らし」を実現していけるかについて研究するもの。

 研究内容としては、同社の住宅商品「無印良品の家」について、温熱性能、自然エネルギーの活用(パッシブデザイン)、仕様設備の効率を踏まえた省エネルギー性能の見える化を実現する「ものさし」を設定。設定した「ものさし」を使い、仕様規定で認められている数値以上の性能を実現できるように設計していくためのノウハウ、アイテムを開発する。また全棟性能確認実施のためのシステムづくりを行なう予定。さらに今後、より高い省エネルギー性能が必要となる時代に備え、次の世代の未来の家のかたち模索する。

 今後、「ものさし」の考え方やシュミレーションの意味などに関する情報をweb上で発信し認知度を高めたうえで、web上のアンケートを通じて、快適性と省エネルギー性についてのニーズ、意見の収集を図っていく。同時に、東北芸術工科大学の学生や一般のユーザーを交えてのシンポジウム・ワークショップを開催、アイデアを模索していき、一般の人々への新しい「ものさし」の意味・効用の理解を深めていく。

 説明会の席上、同社専務取締役の田鎖郁男氏は「最先端の技術や建材を使うだけでなく、消費者の声を取り入れたパッシブデザインによる家づくりを表現していきたい」などと述べた。

 同説明会後には第1回目となる一般の顧客向けのシンポジウムが開催され、約140名が参加した。

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