(株)大京は8日、2011年3月期第3四半期決算を発表した。
当期(10年4月1日~12月31日)の連結業績は、売上高1,854億1,300万円(前年同期比▲14.3%)、営業利益77億1,300万円(同1.0%増)、経常利益55億2,800万円(同▲4.9%)、当期純利益38億4,500万円(同▲15.7%)となった。
不動産開発事業では、マンション4,089戸(同499戸増)を契約し、契約高1,524億600万円となったが、物件の竣工および引渡しが前年同期に比べて少ない計画であったことから、売上戸数は2,501戸となり、売上高は896億400万円(同▲343億9,800万円)、営業収入は937億7,200万円(同▲340億4,400万円)となった。
なお、マンション売上総利益が前年同期に比べ大きく改善したことに加え、経費削減が奏功し、営業利益は前年同期比で97.2%増加の19億3,100万円となっている。
不動産管理事業では、マンション管理受託戸数が前年同期に比べて増加し、管理受託収入が470億5,800万円(同20億2,400万円増)となった。また、マンションの大規模修繕工事が堅調に推移したほか、リフォーム工事が増加したことなどにより、同事業の営業収入は755億4,300万円(同19億5,700万円増)となった。
一方で、将来の事業拡大に向けた人員の確保など、体制強化への投資を進めたため、営業利益は前年同期比▲21.1%の55億4,800万円となっている。
不動産流通事業では、売買仲介収入が55億3,900万円(同3億4,200万円増)、買取販売収入が54億6,700万円(同12億4,500万円増)とそれぞれ増収となったが、賃貸管理等収入は35億400万円(同▲4億600万円)と減収になった。
これらの結果、同事業の営業収入は148億7,000万円(同11億5,500万円増)、営業利益は、買取販売における増収および利益率の向上が寄与し、前年同期比29.9%増の9億1,000万円となった。
通期の連結業績は、売上高2,900億円、営業利益125億円、経常利益80億円、当期純利益70億円を見込んでいる。