三菱地所(株)は17日、新社長人事発表に伴う記者会見を開催した。
現・代表取締役専務執行役員の杉山博孝氏が代表取締役社長に昇格。
現・代表取締役社長の木村惠司氏は代表取締役会長に就任する。
杉山氏は1949年生まれ。74年に一橋大学経済学部卒業後、同社に入社。2004年に執行役員経理部長を経て、07年に取締役常務執行役員に就任。10年6月に取締役専務執行役員に就任していた。
就任予定日は4月1日。
あわせて、組織改変も発表。都市開発事業グループでは、開発企画室を開発企画部に改組。丸の内エリア以外のオフィスビルを中心とする長期開発案件に対する取組みを強化していく。
住宅事業グループでは、注文住宅事業グループを住宅事業グループに統合。三菱地所ホーム(株)をはじめとする注文住宅事業グループと住宅事業との連携を深め、リフォーム事業等の住宅関連ビジネスを展開していく。
会見の席上、現・代表取締役社長の木村氏は、「これからステップアップするベースは整った」とした上で、「新しい社長を迎え二人三脚で役割分担をしていきたい」と述べた。さらに、「会長に就任後も、海外事業、グループ会社の強化、さらにはこれまでに育んだ人脈を強みとしてトップセールスも手がけてみたい」などと、今後の意気込みを語った。
また、代表取締役社長に就任する杉山氏は、「丸の内再構築を中心とする開発事業、グローバル展開の強化、さらに三菱地所レジデンスを軌道に乗せていきたい」などと話した。