不動産事業者の情報交流を目的にした「REB-100社の会」(代表世話人:清水修司氏、(株)SD建築企画研究所代表取締役)が、名称を「REB1000社の会」に改めた。22日、改称後初となるセミナーを開催した。
同会は、2007年10月に発足。中堅企業のビジネスに直結するノウハウを教授するセミナーと情報交換会を、ほぼ毎月1回ペースで開催してきた。これまで28回のセミナーには、累計2,000社・約6,500名と、当初目的を大きく上回る参加者を集めてきたことから、名称を変更するととしたもの。セミナーに先立ち挨拶した清水代表世話人は「今回も、会場一杯となる320名あまりに参加していただいた」と謝意を述べた。
セミナーではまず、(株)不動産経済研究所代表取締役社長の角田勝司氏が、「建設・不動産業界のゆくえ」をテーマに講演。国のストック戦略に反して中古流通が伸びていない実態と、日本人の新しいモノ好きの習性から、旧耐震建物や空き家を積極的に壊して新たな建築物を供給していく「ストック破壊論」を説いた。
また、(株)グローベルス代表取締役社長のカーティス・フリーズ氏が講演。同氏は、JREITの物件取得、公募増資が活性化してきたこと、上場不動産会社の株価が資産評価を大きく下回っていること、その配当利回りが国債を上回っていることなどから、「今が不動産の取得の絶好のチャンス。MBOなどを駆使して会社ごと取得すれば、不動産だけ取得するよりさらに得」などと指南した。