日本リテールファンド投資法人(JRF)は、2011年2月期決算を発表した。
今期(10年9月1日~11年2月28日)は営業収益229億2,500万円(前年同期比▲1.7%)、営業利益93億4,800万円(同5.1%増)、経常利益67億6,400万円(同14.8%増)、純利益66億9,800万円(同▲48.8%)。1口当たり分配金は3,967円(前期比311円増)。
10年9月3日に前期にラサール ジャパン投資法人(以下、LJR)から受け入れたノンコア物件18物件をすべて売却、10億5,600万円の売却益を計上。またこの売却で得た資金332億円をLJRから引き受けた借入金返済に充てることで、有利子負債比率を44.4%に引き下げた。
内部成長においては、ダイレクトリース物件で新規専門店導入等の集客対策をとったほか、各テナントの一部返床に伴うテナント誘致で集客力増加を図り、またマスターリース型物件でも、既存テナントとの賃貸借契約を早期解約、競争力のある新規テナントを導入する等の策を講じた。
最終利益が大幅減となっているのは、前期にLJRとの合併で発生した負ののれん発生益があったため。
次期は、営業収益217億2,200万円、営業利益83億8,200万円、経常利益58億2,000万円、純利益51億5,100万円、1口当たり分配金3,050円を見込んでいる。