シャープ(株)はこのほど、家庭での電力負荷ゼロをめざす実証実験施設「シャープ・エコハウス」を同社工場「グリーンフロント堺」(大阪府堺市)内に設置。電力消費の最小化と、住空間の快適性を両立させる技術の実証実験を開始した。
同施設は、木造2階建て、延床面積271.24平方メートル。太陽光発電システム(9kw、多結晶型太陽電池モジュール)、センサー連動のLED照明、省エネ家電、次世代DC家電機器、リチウムイオン蓄電池(8kWh)などを導入。省エネ家電をHEMSでネットワーク化し、液晶テレビやタブレット端末で各家電機器の電力消費量を確認できるようにする。
実証実験では、電力消費量の「見える化」やLED照明による節電効果、LED光の調光・調色を利用した快適性、太陽電池および蓄電池の電力と家電機器の消費量をHEMSで最適に制御する技術を検証する。
将来に向けた取り組みとして、直流給電によるDC家電の検証、インテリジェントパワーコンディショナと連携して電気自動車用バッテリーを家庭用蓄電池として利用する試みなども実施する。