(株)ザイマックスはこのほど、同社がプロパティマネジメント(PM)を受託しているオフィスビルテナントの使用電力量分析結果を発表した。使用居室が同じテナントについて、2010年2~6月ならびに11年2~6月分の使用電力量を集計、分析したもの。電力量データ数は1万6,660、テナント数は1,666。
東京電力・東北電力管内のテナントの単位面積当たり使用電力量の平均値を各月分毎に比較したところ、2月は前年比1.02%増だったものが、震災後の3月は▲2.98%、4月19.53%、5月20.46%と減少率は拡大。6月には21.64%に達し、テナントの節電努力が継続・拡大していることがわかった。両管内の使用電力量の増減を、震災前後で比較したところ、2月は「増加」56%、「減少」44%だったものが、6月は「増加」35%、「減少」65%と逆転していた。
一方、両管内以外の地域では、3月1.99%、4月▲0.51%と電力消費は減らなかったものの、5月には▲3.41%、6月には▲6.15%と拡大。節電への取組みが全国的に広まっている様子が見て取れた。