旭化成不動産レジデンス(株)は、分譲マンション「アトラス志村三丁目」(東京都板橋区、総戸数184戸)を竣工。19日に、報道陣に公開した。
同物件は、同社の技術研究開発施設として使用していた「志村試験場」跡地に建設したもの。都営三田線「志村三丁目」駅より徒歩6分。鉄筋コンクリート造(一部鉄骨造)地上12階地下1階建て。
旭化成のマンション初となる免震構造を採用。79個の免震装置によって、低層棟も含めドーナツ状に支える。また、雨水ろ過機や発電機などを備えた防災備蓄倉庫も装備。屋上には76枚の太陽光パネル(最大発電量10KW)を設置し、共用電力に活用する。
住戸は、家族間のコミュニケーションを取りやすいようにペニンシュラキッチンを採用。リビングダイニングに勉強机を用意した「NESTコーナー」や、家族それぞれの専用ロッカーを共有するスペース「家族ロッカー」なども装備。騒音対策として、高速道路に面する住戸は2重サッシを採用している。
世帯間の交流を育めるように、美しい水盤や植栽を配した中庭を設けたほか、1階のカフェは、窓を開放すれば中庭と一体的なテラス空間とし、キッズコーナーを併設することで母親たちの憩いの場とする。また、屋上菜園を楽しむことができる「ソラファーム」では、900mm×900mmの菜園コンテナを、月500円で利用可能としている。
同物件は、これまで144戸を販売済み。販売を担当する現地販売センターチーフの栗原陽介氏は「東日本大震災の影響もあって、免震構造を採用していることに高い評価をいただいている。入居者同士がコミュニケーションを育むことに配慮したほか、アプローチやテラスなども外部をシャットアウトするのでなく、地元の方にも開放し、交流が図れるようなつくりにしている」などと語っている。
販売価格は、3,900万円台~5,300万円台で、坪単価190万円。購入者は、一次取得層のファミリーが多く、30歳代の会社員が大半だという。引き渡しは3月23日から。