パナホーム(株)は26日、2012年3月期決算を発表した。
当期(11年4月1日~12年3月31日)の連結売上高は2,931億5,200万円(前年同期比8.8%増)、営業利益106億6,500万円(同36.2%増)、経常利益108億8,100万円(同33.9%増)、当期純利益61億2,300万円(同41.6%増)となった。
主要事業である戸建請負事業では、新開発の「HS構法」により耐震性や敷地対応力を高めた中高級住宅「カサート」を全国展開。また、都市部への対応強化として空間設計能力に優れた重量鉄骨の都市型住宅「ビューノ」を発売した。また、10月には地熱の有効活用による「家まるごと断熱」やパナソニックグループ連携による「エコナビ搭載換気システム」を採用するとともに、太陽光発電システムとエコキュート・エネファームの組み合わせで、CO2プラスマイナス0の暮らしを実現するスマートハウス「カサート・テラ」を発売し、同商品は国土交通省主催の“住宅・建築物省CO2先導事業(特定被災区域部門)”にも採択された。
分譲事業においては、保有物件の販売促進を行なう一方、新規物件の仕入れを積極化。戸建て分譲においては、「パナホームスマートシティ潮芦屋」(兵庫県芦屋市)や「パナホーム スマートシティ堺・初芝」(大阪府堺市)など、スマートシティ開発に着手し、住宅メーカーならではのまちづくりを推進している。
次期については、売上高3,000万円、営業利益120億円、経常利益122億円、当期純利益69億円を見込んでいる。