日本賃貸住宅投資法人(JRH)は16日、2012年3月期(11年10月1日~12年3月31日)決算を発表した。
当期の運用、資産状況は、営業収益57億6,300万円(前期比2.3%増)、営業利益18億3,300万円(同▲19.8%)、経常利益10億600万円(▲30.5%)、当期純利益10億500万円(▲31.4%)。1口当たりの分配金は1,263円。
当期は、2物件の取得8物件の売却を行なった。譲渡に伴う損失および費用が約6億7,400万円発生したが、負ののれん発生益に基づいた配当積立金の活用により、分配金への影響はなし。10年7月にプロスペクト・リート投資法人と合併以降、賃貸事業経費や販管費など、約6,200万円の費用削減を行なった。
また、日次ベースで月次稼働率を予測するシステムを自社開発。空室物件対策を迅速に行なった結果、平均稼働率は96.5%と前期比0.7ポイント上昇。特に、12年2月は97.0%、3月は97.8%と、過去最高の稼働率を達成した。なお、期末保有物件数は177棟(9,801戸)、取得価格ベースで約1,580億円となる。
次期については、営業収益57億2,600万円、営業利益24億6,100万円、経常利益16億2,300万円、当期純利益16億2,300万円、1口当たり分配金1,220円を見込む。