不動産ニュース / 仲介・管理

2012/7/24

起業家などターゲットにしたシェアハウスが完成/東都

「x-garden桜台」外観。外まわりは、まったく手をつけていない
「x-garden桜台」外観。外まわりは、まったく手をつけていない
食堂兼ラウンジ。入居者1人ずつに収納ボックスを設置。ライブラリーには、同社が経営関連の書籍を定期的に贈呈する
食堂兼ラウンジ。入居者1人ずつに収納ボックスを設置。ライブラリーには、同社が経営関連の書籍を定期的に贈呈する
1階の2部屋をつなげセミナールームを設置。同社が起業に役立つセミナーを定期的に開催する。セミナーは外部にも開放し、入居者との交流、集客に活かしていく
1階の2部屋をつなげセミナールームを設置。同社が起業に役立つセミナーを定期的に開催する。セミナーは外部にも開放し、入居者との交流、集客に活かしていく
居室は、シェアハウスとしては大きめの12畳大。水回りも備える。家具は必要に応じて借りることができ、SOHOとしての利用も可能
居室は、シェアハウスとしては大きめの12畳大。水回りも備える。家具は必要に応じて借りることができ、SOHOとしての利用も可能

 (株)東都は起業家やスキルアップを志向する会社員などをメインターゲットとしたシェアハウス「x-garden桜台」(東京都練馬区、全40室)の運営を開始した。

 同物件は、西武池袋線「桜台」駅徒歩10分に立地。1991年築、地上4階建ての建物は、同社が借り上げ、日本人学校に転貸していたが、東日本大震災を機に留学生が減少。同校との借上契約が終了したため、シェアハウスへの転用が決まった。

 同社はすでに、15棟・約300室のシェアハウスを運営しているが、「シェアハウス市場も、価格競争が始まっており、今後はただ安いだけのシェアハウスだけでは厳しくなる。英会話や料理が学べると行った切り口はよくあるが、当社は事例がない特色を出したいと考えた」(同社専務取締役:小室明彦氏)とし、起業やスキルアップを志向するユーザーが情報交換し合うだけでなく、ハード・ソフト面で同社がサポートするシェアハウスを企画。約1,200万円かけ2ヵ月で改修した。

 シェアハウス転用にあたり、従来の食堂と管理人室を一体化し、調理台や収納などを備えた食堂兼ラウンジに改修。ラウンジのライブラリーには、同社が経営・起業関連の情報誌を定期的に贈呈していく。

 また、1階居室2つを一体化し、収容人員40名のセミナールームを設置。同社が、経営コンサルタントや税理士・会計士などを招き、起業のためのセミナーを定期的に開催。セミナーは外部参加も可能にし、入居者との情報交換や集客に活かしていく。すでに9月まで、ベンチャーサポートや経営コンサルタントによるセミナーが5回予定されている。

 居室は、広さ12畳。フローリングとクロスを貼り替えた他は、ほぼ従前の仕様のままで、シェアハウスには珍しく、各室にシャワー・トイレも備えている。必要に応じて家具付き住戸も選ぶことができ、SOHO利用も可能とした。

 賃料は、月額5万5,000~6万1,000円、共益費(光熱水道費、インターネット、セミナー受講料など)月額1万5,000円と、ほぼ周辺エリアのワンルームマンション並みに抑えた。7月8日から入居説明会を開始。現在までに15名の入居が内定している。

 同社は、この「x-garden」を、シェアハウスの差別化商品としてシリーズ展開していく方針。「リロHDグループに持ち込まれる賃貸物件に転用可能なものがあれば、23区内中心に年間数物件ずつ供給したいと考えている」(小室氏)と言う。

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