ダイビル(株)は22日、“新ダイビル”の建て替えプロジェクトである「新・新ダイビル(仮称)」(大阪市北区)の建設工事に着手、起工式を行なった。
鉄骨造(一部鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造)地上31階地下2階建て。延床面積は7万6,000平方メートル(約2万3,000坪)。高さは148m。
ビルの外観に、東西面3.2m、南北面1.8mの石貼りの大庇を配し、開放的な眺望を確保しながら日射を遮蔽できるようにしたのが特長。また、柱を窓の外側に配置することで、5~31階のオフィスゾーンではレイアウト効率に優れた無柱・整形の空間を実現した。
1・2階には商業施設、4階には貸し会議室とカフェテリアを設置する予定。
環境配慮の点では、敷地内に約1,000坪の緑地“堂島の杜”を整備し、「新ダイビル」の屋上樹苑から一部樹木を移植する計画。そのほか、自然換気システム、Low-e 複層ガラスの採用などを実施し、「CASBEE大阪みらい」でSランクの取得を予定している。
BCP対応としては、地震の揺れを低減する“制震ブレース”や“オイルダンパー”を使った制震構造を採用したほか、停電時の対応として72時間運転可能な非常用発電機を設置。防災設備や照明、トイレなどの主要機能や貸室の一部への電力供給が可能な仕様とした。そのほか、緊急排水槽設置等の対策により、上下水道の途絶時でもトイレの使用ができる。
竣工は2015年3月の予定。