大和ハウス工業(株)は31日、同社の竜ヶ崎工場(茨城県竜ヶ崎市)の一部(第2工区)を、次世代環境配慮型工場「D’s SMART FACTORY(ディーズ スマート ファクトリー)」へ建て替えると発表した。
同工場の敷地面積は23万5,193.92平方メートル。1968年の操業開始以来、1都3県向けの戸建住宅・賃貸住宅用部材の生産、出荷を行なってきた。今後発生しうる大規模地震等の自然災害に備え、防災性を高めるため、また、将来を見据えた生産体制の強化を図るため、操業をしながら順次建て替えることを決定したもの。事業費は約25億円。工場建て替えは奈良工場に次いで2ヵ所目。
建て替えに当たっては、自然の力を活かす「パッシブコントロール」、創エネ・省エネを行なう、「アクティブコントロール」、それらを制御する「スマートマネジメント」を組み合わせた次世代環境配慮型工場とする。また、工場屋根上に太陽光発電システム800kWを設置、発電量は一般家庭約170世帯に相当する年間約80万kWhを予定しており、発電した全電力を電力会社へ売電する。年間売電売上約3,200万円を見込んでいる。
さらにBCP対策として、工場内に160kWの自家発電機を導入し、災害時等には工場内の非常用照明、事務所内の一部パソコンや照明に充当する。
新工場は2014年3月に操業開始を予定。今後、同工場の他工区の建て替えも順次進めていく方針。