近鉄不動産(株)は、(株)大京と共同で開発を進めてきた分譲戸建住宅「エルグレード三鷹 ザ・ファースト」(東京都三鷹市、総戸数41戸)の販売を、19日から開始する。両社が戸建分譲事業を共同で行なうのは初めて。
同物件は、JR中央線「三鷹」駅バス14分バス停徒歩3分のみずほ銀行研修所跡地を開発するもの。開発総面積は、約6,100平方メートル。
同市の「環境緑地整備地区」内に位置し、環境・景観上の規制がかかる。そのため、最低区画面積は規制値を上回る117平方メートルを確保。各戸の緑化率15%以上とし、建物外観を周辺環境と調和する色合いとしたほか、自然素材を多用したアプローチ、宅地内へのシンボルツリー、カラー電柱などを施している。また、提供公園設置に代わり、隣接の児童公園の敷地を拡張した。
建物は、2×4工法。「三鷹市エコタウン開発奨励制度」の認定第1号を取得。太陽熱利用ガス温水システム「ソラモ」や電気自動車用コンセント、超節水トイレ、サーモバスなどを導入するなど、エコライフ実現のための設備機器を採用する。同制度により、同市から事業者に246万円が助成される。
今年8月からプレセールスを開始。これまでに、30~40歳代の地元(三鷹市・武蔵野市)子育てファミリー層、シニア層を中心に約300件の事前反響を得ている。1期1次販売を11月下旬から、同2次販売を年内に行なう。予定販売価格は、6,000万円台中心。
同日会見した近鉄不動産常務取締役首都圏事業本部長の田中孝昭氏は「首都圏での都市型戸建てを強化しようと考えていた当社と、新たに戸建事業に参入した大京さんと、事業の方向性が一致した。今後も、積極的に共同戸建事業を展開していきたい」などと語った。