住友林業(株)は、2012年度の経済産業省の「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」(全量買取制度)の設備認定に基づき、茨城県鹿嶋市で開発していた同社グループ初の太陽光発電施設「住友林業鹿島ソーラー発電所」を、6日に稼動する。
同社子会社で木質系住宅関連部材および住宅設備機器の製造販売を行なう住友林業クレスト(株)の鹿島工場に隣接した遊休地に建設したもの。敷地面積1万6,460平方メートル、発電容量は876kW、年間発電量は約90万kWhとなる見込み。
ソーラーパネルの架台には、自社で企画・設計・施工した木製架台を一部採用しており、一般流通材(主に国産のスギ材)を用いている。木製架台は、シンプルな構成で必要強度を満たす架構で、合理化された施工を実現。施設ごとに構造計算を行なうことで、敷地条件に応じた設計を可能とした。
同社は、今後も太陽光発電施設について遊休地の有効活用を検討。山林事業や緑化事業のノウハウを活かした施設提案を行なっていく方針。