(株)ブルースタジオは11日、同社がリノベーションを手掛けたオフィスビル「田中衡機ビル」(東京都千代田区)を竣工、報道陣に公開した。
同物件は、JR「水道橋」駅徒歩4分に位置する、1987年築、鉄骨鉄筋コンクリート造地上7階建てのテナントビル。オーナーである(株)田中衡機工業所から物件の再生を依頼され、空室だった1、4、6、7階を中心に改装した。
建物は、外壁、防水工事などを実施。4、6、7階部分はカーペット、クロス貼り替え、照明のダウンライト化など、シンプルに仕上げた。水回りはゆとりのあるレイアウトに変更、設備を刷新し、使い勝手を向上した。
1階はテナントフロアだったところをエントランスホール、ラウンジに変更。「秤」メーカーとして110年の歴史があるオーナー企業の文化をデザインに生かし、エントランス壁には型染工房「小倉染色図案工房」がデザインした秤の絵を彫り込んでいる。
雑然とした中小ビルが並ぶエリアに立地することから、ガラス張りの明るいエントランスホールで景観向上にも寄与。2室の貸し会議室を設け、テナントには割引き価格で提供する。
賃料は37万8,000~50万4,000円(共益費8万4,000円)。いずれの区画も申し込み済み。同社がターゲットとした近隣エリアの出版社やIT企業などで、若手新興企業、“Smart Shrink(スマートシュリンク)”を計る企業から応募があったという。残りフロアも退去次第リノベーションする予定。