三幸エステート(株)は15日、基準階貸室面積200坪以上の大規模オフィスビルのマーケットデータをまとめた「オフィスマーケット2014年5月号」を発表した。
東京都心5区のビル空室率は4.97%(前月比0.41ポイント減)と、2009年6月以来となる4%台まで低下した。現空面積も25万702坪と低下。低水準の新規供給と景気・雇用の拡大基調を背景にオフィスニーズが拡大し、需給バランス改善が進んだことが要因。今後は「虎ノ門ヒルズ森タワー」「飯田橋グラン・ブルーム」と大規模ビルの竣工が続くため、竣工時点におけるこれらの成約状況が今後の空室率に大きな影響を及ぼすと見られる。
なお、1坪当たりの募集賃料は1万8,265円(同93円増)と、3ヵ月ぶりに上昇に転じ、今後、本格的な賃料底打ちへとつながることが期待される。
全国の6大都市別の空室率は、東京23区5.3%(同0.4ポイント減)、札幌市6.8%(同0.1ポイント減)、仙台市9.8%(同0.1ポイント減)、名古屋市6.8%(同0.5ポイント減)、大阪市8.1%(同0.2ポイント減)、福岡市6.1%(0.1ポイント減)。全都市で、空室率が改善した。