

中小工務店の全国組織である(一社)JBN(東京都中央区、会長:青木宏之氏)は22日、すまい・るホール(東京都文京区)にて、JBN中古住宅流通WG活動報告シンポジウムを開催した。
同協会中古住宅WGとは、独自の中古住宅流通モデル構築に向けて組織したワーキンググループ。JBN会員に加え、不動産流通事業者なども加わり、最新の取り組み事例の見学や、先駆者との意見交換などを通じ、事業のあり方や取組方法を模索している。
シンポジウム冒頭、同協会会長の青木宏之氏は、「住宅は、『造る・建てる』の時代から、『直す・貸す・売る』という時代に突入している。建築と仲介が手を携え、住宅を資産として流通させることができるよう、努力していかなければならない。今日はそのスタート」と力強く挨拶した。
国土交通省住宅局住宅生産課住宅ストック活用・リフォーム推進官の松野秀生氏が、日本の住宅事情や2012年3月の「中古住宅リフォームトータルプラン」策定後の取り組み等について、解説。続いて(株)価値総合研究所主任研究員の小沢 理市郎氏が、現在取り組まれている中古不動産流通市場活性化に向けた事業者間連携について、その内容とこれまでの成果などについて説明した。
引き続き、中古住宅流通WGメンバーが参加してのパネルディスカッションを開催。中古プラスリフォームという案件が確実に増加している現実や、建築事業者と仲介事業者が手を組んで話を進めていく上で、時間的な感覚のずれをどう埋めていくか、増加している空き家を資産として活用するための方策などについて、活発に議論がなされた。