不動産ニュース / 団体・グループ

2014/12/8

賃貸住宅の「オンサイトマネージャー」で共同実験/日管協、明海大

制度について説明する中城氏
制度について説明する中城氏
オンサイトマネージャーとして賃貸住宅に入居した木下氏
オンサイトマネージャーとして賃貸住宅に入居した木下氏
木下氏は、エントランスに日替わりで「おかえりなさい」「今日も一日おつかれさまです」などといったメッセージカードを添えるなど、住人が帰宅したときにホッとするような空間づくりを行なっているという
木下氏は、エントランスに日替わりで「おかえりなさい」「今日も一日おつかれさまです」などといったメッセージカードを添えるなど、住人が帰宅したときにホッとするような空間づくりを行なっているという

 (公財)日本賃貸住宅管理協会は、学校法人明海大学不動産学部と共同で、「学生オンサイトマネージャー」の制度構築に向けた社会実験を実施する。8日、同大学不動産学部学部長の中城康彦氏らが記者会見した。

 「オンサイトマネージャー制度」とは、米国などでは一般的な集合住宅管理手法の一つ。集合住宅の一角に事務所を設けてスタッフが常駐。サービスなどを通じて入居者の生の声を拾い、業務改善を通じて入居者満足を高める。

 今回の社会実験では、学生が賃貸住宅に住み、管理会社などが行なう業務を行なう。管理会社として、(株)アミックスが実験に協力。同社が管理する賃貸住宅(千葉県市川市、総戸数40戸)に、同大学の学生に実際に住んでもらい、管理人のいない火曜日と金曜日に清掃・点検業務を行なってもらう。業務委託に当たっては、アミックスと同大学の間で業務委託契約を交わし、学生が住む部屋は、賃料4万8,000円(共益費込)で提供。オンサイトマネージャーとしての報酬はおおむね2万4,000円で、賃料に充てられる。

 オンサイトマネージャーとして11月に同物件に入居した同大大学院不動産学研究科の木下さわこ氏は、切れかけた電球などをチェックしてアミックスに情報提供するなど、日々の賃貸住宅の状況を報告。「管理人さんのいない日に、ごみの分別などを行なっている。面倒な仕事だが、誰かがやらなくてはならない仕事。オンサイトマネージャーとしての自覚も生まれてきた」(木下氏)。木下氏は2015年2月末までオンサイトマネージャーとして実務に当たり、3月には総括を行ない、実務上の課題などを抽出する。

 中城氏は「首都圏の賃料水準は高く、地方圏の学生が一人暮らしがしづらい環境がある。業務委託費により、実質的に家賃負担が軽くなる。こうした制度が根付けば、地方圏の不動産会社やオーナーの子息を本学に誘因しやすくなる。また、大学で座学を学び、オンサイトマネージャーとして実学を学べれば、相乗効果も期待できる」と語る。

 また同協会も、「住んでいなければ分からないこともある。オーナー・管理会社の立場で住み込んでもらうことで、その物件が“なぜ空室化”という点を把握しオーナーに提案できるのは、管理会社にとって大きなメリット。当協会でも、将来的には制度化していきたい」(常務理事・宮代哲一氏)としている。

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