不動産ニュース / 調査・統計データ

2015/5/7

新築戸建て価格、全般的に上昇基調/東京カンテイ調査

 (株)東京カンテイは7日、2015年3月の新築・中古の戸建住宅平均価格動向をまとめた。同社としては初の調査となる。

 調査対象は、敷地面積100~300平方メートル、最寄駅からの所要時間が徒歩30分以内もしくはバス20分以内、木造、土地・建物共に所有権。新築は分譲住宅データがほとんどとなる。中古は分譲に加え、注文住宅として建てられた物件が中古市場で取引された際のデータも含まれる。

 首都圏1都3県における新築戸建ての平均価格(土地含むグロス価格)は3,365万円(前月比0.4%上昇)。約1年前となる14年4月と比べると1.2%とわずかな下落となった。都県別では東京都4,226万円(同0.7%上昇)、神奈川県3,651万円(同1.1%下落)、千葉県2,782万円(同1.8%上昇)、埼玉県2,959万円(同1.5%上昇)と神奈川県を除き上昇し、全体的には上昇基調での推移となった。
 「この1年で地域によっては何割も価格上昇したマンションに比べ、新築戸建ては建築費の高騰もありながら価格水準が安定している。つまり、面積などの調整によって、売り主が“売れ筋”の価格帯で市場投入している市場特性がうかがえる」(同社)と分析する。

 一方、中古戸建てについては、首都圏全体で2,878万円(同0.2%下落)となった。地域別では東京都5,162万円(同6.6%下落)、神奈川県3,207万円(同1.0%下落)、千葉県2,161万円(同15.6上昇)、埼玉県2,096万円(同0.7%上昇)。東京都では新築よりも平均価格が高額になったが、これは敷地面積の広い注文住宅の流通事例が多く含まれることが要因。

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