三菱地所レジデンス(株)は、セコムホームライフ(株)と共同で開発中の分譲マンション「ザ・パークハウス 千歳烏山グローリオ」(東京都世田谷区、総戸数265戸)の販売を開始した。
同物件は、京王線「千歳烏山」駅徒歩3~4分。従前、団地であった敷地面積約9,957平方メートルに鉄筋コンクリート造地上10階地下1階建ての「エアリーコート」(147戸)と同地上8階地下1階建ての「サザンコート」(118戸)の2棟を建設する。
多世代の住まい方を提案しており、18戸は「ユニバーサルプラン」住戸とし、廊下幅を約1mと広く取るほか、引き戸を多用。キッチンや洗面室の下部可変仕様等を採用するなど、すべての人が使いやすい仕様とした。
また、同住戸前の廊下には、ベンチや居住者が飾り付けできるスクリーンを設置した「コミュニケーションコリドー」を導入。さらにメールコーナーのそばにもベンチや、入居者同士の情報交換ができるコミュニケーションボード等を設置した「ユーティリティスペース」を配置する等、多世代がコミュニケーションを図れる工夫をしている。
また、周辺の生態系調査の結果に基づき、敷地内に地域の生き物の憩いの場となる取り組みを実施。バードバス・巣箱の設置等により15年2月に(一社)いきもの共生事業推進協議会による「いきもの共生事業所認証(ABINC認証)」を集合住宅として初めて取得。入居後には自然観察プログラムなど居住者参加型のプログラムを実施することで、コミュニティの醸成を図っていく。
さらに居住者を対象に指定の医療施設での医療連携サービスを用意。隣地では、セコム医療システム(株)が運営するデイサービス移設「(仮称)セコムカレア千歳烏山」も開設予定。
住戸は、専有面積約35~90平方メートルで、間取りは1K~4LDK。エアリーコートの販売価格は55平方メートルで約6,000万円台、サザンコートは72平方メートルで6,000万~7,000万円台。2014年10月に物件ホームページを開設以来、近隣の住民を中心に約3,100件の問い合わせを得ており、親世帯と子供のいる世帯が、それぞれ同物件内で購入を検討している例も多い。
竣工は2016年1月下旬、引き渡しは3月下旬を予定している。
20日のモデルルーム内覧会で挨拶した同社都心・城南事業部長の榛葉章良氏は、「多世代対応型という新たな住宅モデルの構築を目指している。購入検討者からは好評を得ており、今後のマンションのプランニングに反映していきたい」等と話した。