不動産ニュース / 仲介・管理

2015/7/13

グループ連携、人材育成の強化でさらなる成長目指す/三井不動産リアルティ

「業界ナンバー1の地位に甘んじることなく、成長に向け努力していく」と抱負を述べる山代社長
「業界ナンバー1の地位に甘んじることなく、成長に向け努力していく」と抱負を述べる山代社長

 今年4月、三井不動産リアルティ(株)の社長に就任した山代裕彦氏が13日、専門紙記者と会見。今後の事業展開等について語った。

 山代氏は「三井不動産販売が連結子会社を吸収合併して誕生してから3年、さまざまな部署での改革が進んでいる。今後、私なりの改革の方向性を定めたい。国も、中古住宅流通を増やそうとさまざまな施策を打ち出している。当社も業界ナンバー1の地位に甘んじることなく、成長に向け努力していく」と抱負を述べた。

 具体的な成長戦略については(1)三井不動産グループ各社との連携、(2)人材の育成、(3)法人向けのソリューション営業の強化などを挙げた。

 住宅事業セグメント各社の横の連携を強めながら、各社の経営資源を有効活用してグループの利益へつなげていく。「全国各地に店舗があり、顧客との接点が多い当社が、三井不動産グループにおけるお客さまの総合窓口に一番ふさわしい。三井不動産グループでは、グループ各社のさまざまなソリューションをワンストップで提供する拠点『三井のすまいモール』を展開しているが、当社の各店がそのスモール版になれればと考えている」(山代氏)。

 リテール仲介事業は、インセンティブ営業の廃止、新人採用の強化、教育研修の徹底などの人材強化で伸ばしていく方針。「営業マンに求められる知識はどんどん増えているので、社内検定などを通じてレベルアップを図る。宅建士免許のないスタッフは営業の前面に立たせないなど宅建取得を必須化していく」(同)。
 また今春から、経験豊富な実務者とスタッフ2名がチームを組んで営業する「ユニット制度」をスタート。「多様化する顧客ニーズとスピードに対応し、顧客の安心・安全を満たすにはマンツーマンの営業体制では対応できない。複数のスタッフが対応することで、さまざまな目線でより良い提案もできる」(同)。一方、店舗展開については「インターネットの普及により、店舗をたくさん出してお客さまを呼び込む時代ではなくなった。重点エリアへの人材シフト、店舗規模の拡大、移転などで個店の能力を高めていく」(同)とした。

 一方、業界で問題視されている「囲い込み」については「担当者によって対応がまちまちというのは問題がある。すでに物件のステータスは店長が一元管理しているが、6月からは商談中、契約予定といったステータスの物件に関しては、店長またはユニットリーダーが問い合わせ対応を行なうようにした」とした。

動画でチラ見!

第18回 ジバコー 「原点」を語る

ニュースはこちら

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2025年5月号
「事故物件」、流通の課題は?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2025/4/21

「記者の目」を更新しました

有事に立ち向かうエリアマネジメント」を公開しました。

エリアの価値向上に大きく寄与する複合開発。住宅や商業施設、公共施設、教育施設や図書館、クリニックなどが一体的に整備されることで、再開発されたエリア内で日常生活が完結できるような、利便性の高い生活環境が整うケースもありますが、その規模感の大きさから有事の際に全体が連携できるのかといった懸念も…。今回は、オフィスビル・賃貸マンション・分譲マンションの3棟からなる複合開発「MEGURO MARC」を取材。防災対策の本音を調査しました。