不動産ニュース / 決算・業績・機構改革

2015/10/27

ストックビジネスを強化。通期での黒字化目指す/ヤマダ・エスバイエルホーム

 (株)ヤマダ・エスバイエルホームは27日、2016年2月期第2四半期決算説明会を開催した。

 当期(15年3月1日~8月31日)は連結売上高215億1,700万円(前年同期比14.3%減)、営業損失2億1,300万円(前年同期:営業損失5億7,000万円)、経常損失2億2,900万円(同:経常損失6億2,800万円)、当期純損失2億6,300万円(同:純損失7億9,500万円)。住宅事業での受注は順調に推移したが、期初受注残高の減少により減収。原価低減・経費削減に努めたことで、赤字幅は前年同期より縮小した。

 当期は、企業建築家によるコンサルティングサービスを提供する「kobori研築工房」を全国11展示場で展開。富裕層へのアプローチを強化した。商品戦略としては、2階建てパネル構法の住宅を整理統合し、「NEW Authent」に統一。中高級層をメインターゲットとした。また、ZEH化への取り組みも強化し、15年度上期のZEH補助金申請数は35棟と増加した。

 また、自然素材である木炭塗料を塗布し、健康な空間を作り出すシステム「WellnessAir」が、ウイルス感染した細胞等を攻撃するNK細胞を活性化させるという効果が確認されたほか、エアコンやトイレなど住宅設備の保証期間を10年間に延長、標準仕様とすることで、顧客満足の向上に努めた。

 同社取締役社長の長野純一氏は、「8月以降に実施してきたキャンペーンの効果等により、通期計画に対して順調に進捗している。下期は、新規建売分譲を強化するほか、新たに発足したリフォーム戦略プロジェクトチームにより、ストックビジネスも強化してきたい」と話した。

 なお通期では、連結売上高512億4,000万円(前年同期比0.8%減)、営業利益2億5,000万円、経常利益2億円、当期純利益1億円を見込んでいる。

記事のキーワード 一覧

動画でチラ見!

第18回 ジバコー 「原点」を語る

ニュースはこちら

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2025年5月号
「事故物件」、流通の課題は?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2025/4/21

「記者の目」を更新しました

有事に立ち向かうエリアマネジメント」を公開しました。

エリアの価値向上に大きく寄与する複合開発。住宅や商業施設、公共施設、教育施設や図書館、クリニックなどが一体的に整備されることで、再開発されたエリア内で日常生活が完結できるような、利便性の高い生活環境が整うケースもありますが、その規模感の大きさから有事の際に全体が連携できるのかといった懸念も…。今回は、オフィスビル・賃貸マンション・分譲マンションの3棟からなる複合開発「MEGURO MARC」を取材。防災対策の本音を調査しました。