サンフロンティア不動産(株)は10日、2016年3月期第2四半期決算説明会を開催した。
当期(15年4月1日~9月30日)は、連結売上高128億5,700万円(前年同期比8.3%増)、営業利益35億5,900万円(同18.2%増)、計上利益33億3,700万円(同15.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益27億1,700万円(同2.2%増)で増収増益を達成した。リプライニング事業の利益率向上と仲介事業が大きく伸長したことが要因。
主力の再生不動産事業では、リプライニング事業において10棟を仕入れ12棟を販売。商品化や仕入れ・販売プロセスの工夫で付加価値を創造したことにより不動産再生力が向上した。その結果、売上高97億7,100万円(同3.9%増)、セグメント利益29億3,700万円(同9.0%増)となった。
仲介事業では、売買仲介において、成約件数の増加が寄与し、売上高9億1,900万円(同84.6%増)、セグメント利益8億1,500万円(同99.7%増)を計上した。
プロパティマネジメント事業においては、住宅棟数が前年同期比より63棟増加し306棟に。売上高7億2,900万円(同14.9%増)、セグメント利益3億4,200万円(同20.1%増)。
今後は、現業の拡大として、ホテル賃貸事業、開発・再生事業とホテルオペレーション事業、上海春秋投資管理有限公司との業務提携によるインバウンド強化等に取り組むほか、資本参加や業務提携などのM&Aにより、互いの強みを発揮し、高い付加価値をより多くの顧客に提供していく。また、香港・上海・シンガポールなど海外富裕層の東京へのインバウンド投資の促進を図るとともに、インドネシア・ベトナム等の東南アジアの大都市に進出し、住宅分譲事業やホテル事業を推進するなど海外での事業を展開していく。
同社代表取締役社長の堀口智顕氏は、上海春秋投資管理公社との業務提携について「春秋グループは、中国から日本への送客に最も力を入れている企業。今回の業務提携は未来へ向かって相当なインパクトがあると考えている」と述べ、今後3~5年の間に共同で200億円程度を投じ、日本の主要観光都市にホテルチェーンを展開していくと説明。「1年間に6棟、200室を基準にできればいいと思っている」と抱負を述べた。
なお通期では、連結売上高330億円、営業利益63億円、経常利益60億円、当期純利益53億円を見込む。