三菱地所(株)は8日、東日本大震災から5年を迎えるに当たり、再開発により閉館した「旧JXビル」を利用して、震災対策イベントを開催した。
丸の内エリアには約23万人が就業しており、オフィス内での震災対策が重要であるとともに、事業所内託児所等の拡充などでオフィスワーカー以外の来街者も多い。そこえでさまざまな世代・業種の人を対象に、防災意識を高めてもらうことを目的にイベントを開催した。
1階では、丸の内消防署による東日本大震災関連のパネル展示や、非常食・防災関連商品の紹介、什器の耐震固定啓発などを展開。
また、ツアー形式の体験コーナーとして、無害の煙をたき、視界の悪い中で避難の基本動作を確認する「オフィス火災の避難体験」や、地震動シミュレーターによる各種地震動の比較体験、スプリンクラーやトマホークなどの消火設備放出なども用意。約300名が参加した。
同社運営事業部主幹 兼 ビル安全管理室副室長の大庭敏夫氏は、「ここでの体験を持ち帰っていただき、“自助”のヒントにしてほしい」と話した。