グローバル・ロジスティック・プロパティーズ(株)は24日、5月に着工予定の「GLP吹田」(大阪府吹田市)が、国土交通省の「2015年度(第2回)サステナブル建築物等先導事業(省CO2先導型)」に採択されたと発表した。物流施設としては初。
同事業は、省エネ・省CO2や木造・木質化による低炭素化に係る先導的な技術の普及啓発に寄与する住宅・建築物プロジェクトに対して、国が予算の範囲内で支援するもので、今回は12プロジェクトが採択されている。
「GLP吹田」は、地上4階建て、敷地面積約7万5,000平方メートル、延床面積約16万5,000平方メートルのマルチテナント型の大型物流施設。200年の継続利用を目標に免震構造を採用、同時にフル・プレキャスト化とBIM(ビルディング インフォメーション モデリング:コンピュータ上で3次元の建物を構築する設計技術)を活用し、建設時のCO2排出に配慮する。その他、物流施設としては初となる庫内の快適性を保つための多層式車路の3D換気システムも採用。また、浄化槽排水の中水利用や太陽光パネルの設置など環境に配慮し、同時にBCP対策にも対応する。
竣工は17年8月を予定。