野村不動産(株)は9日、千葉県船橋市と連携してスマートシェア・タウン構想の下でまちづくりを進める「ふなばし森のシティ」が、フランス政府住宅・持続的居住省が推進する「エコカルティエ認証」を取得したと発表した。フランス国外では初めての取得となる。
「エコカルティエ認証」とは、接続可能なまちづくりによって質の高い暮らしを実現することを目的に、同省が推進する環境地区認証のこと。行政、民間事業者、居住者によって行なわれた接続可能なまちづくりに対して与えられるもので、2012年の設立以降、合計39のプロジェクトが認証を受けている。15年からは、フランス国外においても接続可能な都市・地域という共通の理念を共有するため、適用の調査を行なっていた。
「ふなばし森のシティ」プロジェクトは、約1年にわたる調査の結果、タウンミーティングやエネルギーマネジメントシステム、コミュニティ育成、地域循環型経済への支援など、同認証のすべての認定基準を満たしていると判断され、認証取得に至った。
環境価値を継続して創出し、低炭素社会を目指すまちづくりの実績が評価され、とりわけ住民参加型の理念と、コミュニティ重視の精神が高い評価を受けた。8日、フランス・パリ市で行なわれた記念式典で、エマニュエル・コス住宅・持続的居住大臣によって正式に、認証を受けた。