不動産ニュース / 開発・分譲

2017/2/17

戸建て向け新型宅配ボックス開発、再配達軽減へ/大和ハウス工業他

Qual-D(クォール・ディー)宅配ボックス付き縦型タイプ
Qual-D(クォール・ディー)宅配ボックス付き縦型タイプ
Qual-D(クォール・ディー)宅配ボックス付小壁タイプ
Qual-D(クォール・ディー)宅配ボックス付小壁タイプ
新型宅配ボックスについて説明する(株)ナスタ代表取締役社長の笹川順平氏。メール便、宅配便、書留、配送の4つの機能を持つ
新型宅配ボックスについて説明する(株)ナスタ代表取締役社長の笹川順平氏。メール便、宅配便、書留、配送の4つの機能を持つ

 大和ハウス工業(株)はこのほど、(株)ナスタ(東京都中央区、代表取締役社長:笹川順平氏)、日本郵便(株)と協力し、物流課題である再配達の軽減に向けた取り組みとして、戸建住宅向けの新型宅配ボックスの普及促進を開始した。

 ネット通販の利用が年々増加する中、再配達が増えており、ドライバー不足や環境問題の観点からも、社会的に解決すべき課題となっている。
 ナスタは、戸建住宅向けに大型メール便をスムーズに受け取れるポスト・宅配ボックスのセット商品を新たに開発(「Qual-D(クォール・ディー)」宅配ボックス付縦型タイプと同じく宅配ボックス付小壁タイプの2種類)。大和ハウス工業は、デザイン提案と商品化で協力。さらに2月11日より販売開始の越谷レイクタウン(埼玉県越谷市)戸建分譲住宅地「セキュレアシティ レイクタウン美来の杜」(総区画数145区画)において、戸建住宅業界で初めて導入する。

 2017年6月以降には、日本郵便の書留郵便物の受け取りも可能となる予定。顧客が宅配ボックスを設置し、配達を担当する最寄りの郵便局で申し込みを行なうと、書留郵便物等の配達の際、不在の場合は宅配ボックスへ配達してくれるという。

 一方で、ネット通販の利用が年々増加している中、ネットオークションや個人売買サイトなどの拡大により、「受け取る」だけではなく「送る」需要も高まってきていることから、同商品には「発送」機能も付加。顧客が任意に暗証番号を設定できる錠前を採用することで、対面なしで荷物の発送を可能にする。

 価格は25万~30万円(工事費含む)で、通常の門柱と同じ価格設定という。大和ハウス工業は初年度、分譲住宅地において500戸程度採用する予定。

 17日の会見で大和ハウス工業(株)常務執行役員の大友浩嗣氏は「宅配ボックスは、共同住宅では完備されるケースが多いが、戸建ては防犯上や設置場所、デザインなどの問題があった。住宅事業を通じて社会の問題をどう解決していくか模索していた。建物、まち並みにマッチしたデザイン、色や形を揃えて、使い勝手の良い商品をつくりあげることができた」と述べた。

 既存住宅向けの商品については、今後価格を抑えたものを開発検討していくという。

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