フジサンケイグループは2月28日、第26回地球環境大賞の受賞企業を発表した。
「地球環境大賞」とは、1992年に(公財)世界自然保護基金(WWF)ジャパンの特別協力を得て創設された、環境保全に貢献する企業・団体等を顕彰する制度。
第26回では、積水ハウス(株)がネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)「グリーンファースト ゼロ」の推進等の活動が評価され「経済産業大臣賞」を、大和ハウス工業(株)がネット・ゼロ・エネルギータウン(ZET)の普及・拡大の取り組みが評価され「国土交通大臣賞」を受賞した。
積水ハウスは、1999年に環境を経営の基軸とする「環境未来計画」を発表。2050年に住まいからのCO2排出量をライスサイクルでゼロにすることを目指す「2050年ビジョン(脱炭素宣言)」を策定し、これを達成すべく快適で健康に暮らしながらCO2排出量を大幅に削減する環境配慮型住宅「グリーンファースト」の販売を開始。新築住宅の過半数をZEH化するという政府の目標を先取りして「グリーンファースト ゼロ」を13年に販売を開始し、15年度の新築戸建住宅のZEH比率は、政府の目標を前倒しで上回る71%に達成した。今般の受賞は、長期目標の設定と具体的な行動の成果が認められた。
大和ハウスは、13年6月にまちびらきした「スマ・エコ タウン晴美台」(堺市南区、全65区画)で、まち全体でエネルギーの見える化を行なうことで日本初のZETを実現。以後、ZETをさらに進化させるために、各住戸ならびにまち全体のエネルギー使用状況の分析とまちづくりの課題解決に取り組み、「ZET実現のための新技術・新スキームによる街づくりコストの削減」「街のエネルギーを起点とする新たな価値提案」「『まちづくりVision(ビジョン)』に基づくサステナブルな街づくり」など、“進化したZET”の普及・拡大を目指している。今回、そうした取り組みが評価され受賞に至った。
授賞式は4月10日に明治記念館(東京都港区)で執り行なわれる予定。