(株)レーサムは24日、東京都三鷹市の築44年の寄宿舎をリファイニング手法により賃貸マンション「レスピール三鷹」(東京都三鷹市、総戸数86戸)として再生、中長期安定的に運用可能な商品として開発したと発表した。
リファイニング手法とは、老朽化した建物の大部分を再利用し意匠転換や用途変更、耐震補強を可能とする再生技術。既存建築物の現状調査と復元図を作製、既存不適格を証明し建築基準法や都市計画法、消防法などの現行法規に適合する確認申請書を提出し、構造躯体の補強を行ない、完成後に検査済書を取得する。
今回開発した物件は、1973年10月竣工の建物。用途地域が変更となり、建て替えた場合には貸床面積がほぼ半減してしまうため、現状の貸床面積を維持した上、さらに利用者が安心して住むことができる賃貸マンションとして再生する方策を追求。青木茂建築工房の協力を得て再生した。17年3月に用途変更および大規模な模様替えについての検査済証を取得している。
敷地面積482平方メートル。延床面積2,478.32平方メートル。鉄骨鉄筋コンクリート造地上9階建て。住戸の専有面積は14.58~29.19平方めートル。間取りは1Rと1DK。オートロック、防犯カメラなどのほか共用部にはシステムキッチン付コミュニティルームや談話室も設置した。