不動産ニュース / リフォーム

2017/3/29

高円寺で社宅リノベ第4弾/JR東日本

「アールリエット高円寺」A棟外観

 (株)ジェイアール東日本都市開発は29日、1棟リノベーション賃貸マンション「アールリエット高円寺」(東京都杉並区、住戸48戸、店舗2区画)を報道陣に公開した。

 同社グループの社宅を、1棟リノベーションした上で一般賃貸住宅として貸し出す事業の4弾目。1965年8月築、鉄筋コンクリート造地上5階建ての2棟(A・B棟)。新耐震基準の性能を満たしている。JR中央線「高円寺駅」徒歩7分、第一種低層住居専用地域に立地。デザイン監修はこれまでに引き続き、(株)オープン・エーが担当した。

 住戸は、電気や給排水、水回り設備を一新。また、中央線の線路至近に立地するため、インナーサッシを新設、二重サッシとし、防音性・断熱性を高めた。床のフローリング材には無垢材を採用している。

 線路沿いに建つA棟は、高架橋と同じ高さに位置する3階住戸のリビングを全面土間とし、アトリエなど住まい以外の利用を提案。水回りや寝室との間に、引き戸を設けてプライバシーを確保できるようにすることで、外からに視線が気にならない暮らしを提案している。前面に共用部の芝生広場が広がる1階を、店舗兼用住宅および店舗専用区画に設定。店舗にはカフェ等を誘致する予定。
 A棟より奥まった立地のB棟は、ファミリー向けとし、1階を専用庭付き住戸にしたほか、和紙畳のある部屋を用意した。

 今後は、オープン・エーと(株)まめくらし(代表取締役:青木 純氏)と協働し、広場を使ってのイベント開催等を計画している。入居者同士のコミュニケーション促進を図るほか、地域へ開かれた住宅を目指す。

 住戸の専有面積は52.04平方メートル。間取りは2LDKが中心。賃料は12万7,000円~14万2,000円。
 入居者はA棟(28戸)が7戸、B棟(20戸)が18戸決まっている状況。A棟は単身のクリエイター、B棟はDINKSの入居が多い。エレベーターはないが、第一種低層地域ならではの眺望が評価され、5階から埋まっていったという。

 完成は31日。入居はA棟が25日より始まっており、B棟が4月8日開始を予定している。

広場に面したA棟1階は店舗利用が可能

動画でチラ見!

座談会「事故物件に立ち向かう」

掲載誌はこちら

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2025年5月号
「事故物件」、流通の課題は?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2025/4/21

「記者の目」を更新しました

有事に立ち向かうエリアマネジメント」を公開しました。

エリアの価値向上に大きく寄与する複合開発。住宅や商業施設、公共施設、教育施設や図書館、クリニックなどが一体的に整備されることで、再開発されたエリア内で日常生活が完結できるような、利便性の高い生活環境が整うケースもありますが、その規模感の大きさから有事の際に全体が連携できるのかといった懸念も…。今回は、オフィスビル・賃貸マンション・分譲マンションの3棟からなる複合開発「MEGURO MARC」を取材。防災対策の本音を調査しました。