不動産ニュース / 団体・グループ

2017/6/16

2×4工法普及へ。設計の手引き等改訂

「年月を経ても資産価値が高い良質な住宅となり得、
まさにストック時代にふさわしい建物」などと述べる市川会長

 (一社)日本ツーバイフォー(2×4)建築協会は15日、都市センターホテル(東京都千代田区)で定時社員総会を開き、2016年度収支決算や17年度の事業計画・収支予算などを承認。また引き続き開催した理事会で、市川俊英会長(三井ホーム(株)代表取締役社長)を再任した。

 17年度事業計画では、重点項目として、「枠組壁工法建築物 設計の手引き」等の改訂や、住宅の耐震性に特化したリーフレットの作成領布など工法普及事業を盛り込んだ。また、パネル製作・施工を標準化したルールを取りまとめた手引書の発行など、生産の合理化および技能者育成の支援も注力。近年のツーバイフォー工法による2時間耐火構造や高強度耐力壁などの技術開発研究とツーバイフォー6階建て実験棟の検証等の成果を集約し、「中高層・大規模建築 設計・施工指針」としてとりまとめる。

 総会後に開いた記者会見で市川会長は、「16年度のツーバイフォー住宅着工戸数は前年比7.1%増え、過去最高の12万3,000戸となった。住宅におけるシェアも12.7%と最高値を更新したが、まだまだ伸びる余地があると考えている。ツーバイフォー住宅は、全国どこでも、どの事業者が建てても性能が担保されているのが大きな特長。適切な方法で建築すれば年月を経ても資産価値が高い良質な住宅となり得、まさにストック時代にふさわしい建物。今後は資産価値という観点からも、ツーバイフォーをアピールしていきたい」などと述べた。

記事のキーワード 一覧

動画でチラ見!

座談会「事故物件に立ち向かう」

掲載誌はこちら

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2025年5月号
「事故物件」、流通の課題は?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2025/4/21

「記者の目」を更新しました

有事に立ち向かうエリアマネジメント」を公開しました。

エリアの価値向上に大きく寄与する複合開発。住宅や商業施設、公共施設、教育施設や図書館、クリニックなどが一体的に整備されることで、再開発されたエリア内で日常生活が完結できるような、利便性の高い生活環境が整うケースもありますが、その規模感の大きさから有事の際に全体が連携できるのかといった懸念も…。今回は、オフィスビル・賃貸マンション・分譲マンションの3棟からなる複合開発「MEGURO MARC」を取材。防災対策の本音を調査しました。