不動産ニュース / 開発・分譲

2017/6/21

八王子最大級の複合商業施設、22日開業

「iias(イーアス)高尾」外観

 大和ハウス工業(株)は22日、住・商一体の複合開発事業「高尾サクラシティ」の一環である大型複合商業施設「iias(イーアス)高尾」(東京都八王子市)をオープンする。

 JR中央線・京王電鉄高尾線「高尾」駅より徒歩6分に立地。敷地面積6万3,679.86平方メートル、延床面積8万757,54平方メートル。ショッピングセンターの面積は4万9,002.45平方メートルで同市最大。鉄骨造地上3階建て、1・2階は120テナントが入居する店舗フロア、3階および屋上は駐車場。

 コンセプトは「ちょうどいいが、心地いい」。地元密着型施設とするため、地産地消にこだわった惣菜を販売する地元企業「EN TABLE」や、高尾山のフィールド案内も行なう「山専 ICI石井スポーツ」など、地域特性の強いテナントを誘致した。さらに、施設内でカルチャー教室や祭り等のイベントを開き、地域との連携を図る見込み。
 また、同施設は運営面でも近隣住民に配慮。施設来場者による施設周辺の交通渋滞を緩和するため、公共交通機関のICカードをかざすと施設内で利用可能なクーポンを提供する「ICカードタッチキャンペーン」や、同施設から5km圏内を対象とした「無料シャトルバス」の運行等、対策を行なう。
 20日に開催された報道関係者向け事前内覧会で、同社SC事業部事業部長の増田尚嘉氏は、「近隣住民の生活利便性に貢献できるよう、デイリーユースのテナントを揃えた。週1、2の頻度で利用していただきたい。初年度売り上げ目標は220億円、来場者数目標は年間1,000万人を目指す」と述べた。

 なお、「高尾サクラシティ」の住宅事業である、大型分譲マンション「プレミスト高尾サクラシティ」(総戸数416戸)、戸建分譲「セキュレアガーデン高尾サクラシティ」(総区画83区画)は、都心への通勤利便性や自然豊かな住環境が評価され、全戸完売している。 

 「高尾サクラシティ」ではサステナブルなまちづくりを目指し、まち全体の電力使用動向をホームページ等に掲載し可視化するほか、電力使用量が多い盛夏時は施設来場特典を設けるなどして居住者をイーアスに誘導し、1人あたり当たりのエアコン使用を見直す「クールシェア」にも取り組む予定。

近隣住民はファミリー層が多いことから、
施設内の通路はゆったりとした幅に

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