不動産ニュース / 開発・分譲

2017/6/27

働き方改革と健康経営をサポート

「働き方に対する意識を根本から変えることが必要」と述べる同社取締役会長の杉山博孝氏
クルソグ概念図

 三菱地所(株)は27日、(株)野村総合研究所、(一社)大丸有環境共生型まちづくり推進協会の2者と共に、働き方改革と健康経営のソリューションサービス「クルソグ」を開始した。大手町・丸の内・有楽町(丸の内エリア)に本社または事業所を有する企業およびその従業員が対象。

 同サービスは、要望に応じて参加企業およびその健康保険組合から就業者の労務・健診データ等の提供を受け、野村総合研究所が開発したWebアプリ「Well plus+(ウェルプラス)」を活用し、従業員一人ひとりの健康状態や就労状況を見える化。同アプリを通して蓄積されるデータを基に、三菱地所が主体となって提供する、「運動」や「食」などをテーマにした約200件の多様なプログラムを、参加企業の従業員一人ひとりの状態に合わせて案内し、個人の意識改革・行動変容を促進する。なお、プログラムには、身体の健康増進に資する「ファイティングエクササイズ(ファイトネス主宰 大山峻護氏)」「睡眠改善セミナー((株)ニューロスペース)」、メンタルヘルスの向上に資する「マインドフルネスヨガ(日本駐車場開発(株))」、暮らしの質向上に資する「女医が伝えたい 女性のカラダの大切なこと(産婦人科医 宋 美玄氏)」などを用意している。

 アプリ等のICT とエリアコンテンツが連動するサービスは、日本初の試み。今年度は同サービスのトライアル期間と位置付け、約4ヵ月間、14社・約2万人(27日時点、参加予定を含む)を対象にサービスを提供する。なお参加費は無償(一部プログラムについては利用者個人にて費用の負担あり)。

 なお、同日開催したクルソグトライアルプロの開会式で挨拶した同社取締役会長の杉山博孝氏は「『働き方改革などにより従来の生産性が低くなるのでは』、と心配の声もあるが、楽しく働き、なおかつ生産性を上げていくという方向で人々の働き方に対する根本的な意識を変えていくことが必要。そもそもは、大丸有エリアの企業21社からなる丸の内健康経営倶楽部の勉強会で企業で働く個人が健康であれば、会社も健康になるのでは、という議論からクルソグをスタートするに至った。まちづくりやオフィスづくり、ICTの技術といった3社のそれぞれの力を掛け合わせ、新たなシューション、イノベーションを起こしていきたい」などと述べた。

WEB アプリ「Well plus+」画面イメージ。体重、血圧、歩数などを可視化
データや活動ログの推移からおすすめのプログラムを案内
 

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