不動産ニュース / 政策・制度

2017/6/29

空き地の管理や利用策でとりまとめ

 国土交通省は、1月より開催してきた「空き地等の新たな活用に関する検討会」でのとりまとめを発表した。

 地方圏や大都市圏郊外部を中心に空き地が増加している現状などを踏まえ、所有者だけでなく、民間や行政、地域コミュニティによる適正な管理や利用を促す方策が必要であるとした。

 当面の対策として、「モデル的な先進事例を積み上げ、他地域へ横展開を実施」「空き地の実態把握を推進するとともに、自治体内外部での行政情報の活用方策を検討」「管理水準が低下した空き地所有者への是正措置の円滑化や支援の方策を検討」「空き地等の新たな活用を促進するための枠組み」の必要性を示した。中でも枠組みづくりでは、(1)空き地の管理・活用に関するビジョンの策定と官民一体となったプラットフォームづくり、(2)地域住民等が生活環境の維持等に役立てるための「地域のコモンズ」としての多様な管理・活用を推進、(3)情報を生かして、空き地所有者、地域コミュニティ、空き地の利用者等の間をコーディネートする機能を地域に見合った役割分担(民間・行政・地域コミュニティ) のもとで推進、(4)地域コミュニティ等による空き地等の暫定利用と集約化の取り組みを支援する方策、を検討すべきとした。

 中長期的課題としては、土地所有者に対する土地の適正利用や管理の責務の明確化や利用されていない土地への対応を示した。また、所有者不明土地の課題については別途検討が必要とした。

記事のキーワード 一覧

動画でチラ見!

第18回 ジバコー 「原点」を語る

ニュースはこちら

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2025年5月号
「事故物件」、流通の課題は?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2025/4/21

「記者の目」を更新しました

有事に立ち向かうエリアマネジメント」を公開しました。

エリアの価値向上に大きく寄与する複合開発。住宅や商業施設、公共施設、教育施設や図書館、クリニックなどが一体的に整備されることで、再開発されたエリア内で日常生活が完結できるような、利便性の高い生活環境が整うケースもありますが、その規模感の大きさから有事の際に全体が連携できるのかといった懸念も…。今回は、オフィスビル・賃貸マンション・分譲マンションの3棟からなる複合開発「MEGURO MARC」を取材。防災対策の本音を調査しました。